SRP院内講習を行いました!
こんにちは!
大阪 京橋にある歯科医院 『大阪城デンタルクリニック』歯科衛生士の麻田です^^
先日、講師の宮本さくら先生にお越しいただき、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)について院内講習を行いました。
歯周治療においてとても重要な技術です。今回学んだ内容を、皆さんにお伝えいたします!
SRPとは
歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)に溜まった歯石や細菌の塊を掃除し、歯周病の進行を抑える治療です。
具体的には、スケーリングで歯の表面の歯石やプラークを、ルートプレーニングで歯根の表面を滑らかにする処置が含まれます。
〜 実習内容 〜
①シャープニング(器具の刃の管理)
シャープニングとは、スケーラーやキュレットなどの器具の刃を鋭く整える作業です。

刃が鈍っていると:歯石の除去効率が落ちる
患者さんの歯肉に余計な力がかかり痛みの原因になり、衛生士自身の手や腕に余計な負担がかかる。
実習では、シャープニングストーンを使い、正しい角度(通常110度付近)で器具を調整する練習を行いました。
研ぎすぎ・研ぎ残しに注意し、テストスティックや刃先の感覚を指先で確認することがポイントです。
②スケーラーの基礎知識
スケーラーには様々な種類があります。
・シックルスケーラー:主に歯冠部の歯石除去用
・キュレットスケーラー:歯肉縁下用、特にルートプレーニングで活躍
それぞれの器具の特性を理解し、正しい部位・用途で使い分けることが重要です。
実習中は、先端の形状や刃の向き、アングルの使い分けを細かく確認しました。
③ポジショニング(自分と患者さんの位置取り)
SRPでは、自分の姿勢と患者さんのポジショニングがとても重要です。
背筋を伸ばし、無理のない体勢を取ること 患者さんの頭位を調整し、見えやすく・動きやすくすること。
正しくできていないと、長時間の処置で疲労や手指の痛み、作業効率の低下を招きます。
実習を通じて

今回のSRP実習では、ただ「歯石を取る」技術だけでなく、器具の準備・知識・身体の使い方のトータルバランスが大切であることを改めて認識できました。
このような貴重な学びの機会を提供してくださった 理事長先生、そして丁寧にご指導いただいた 宮本さくら先生、ありがとうございました!
患者さんにとっても衛生士にとっても負担の少ない治療を提供できるよう、学んだことを日々の診療にしっかりと活かしていきたいと思います!
これからも技術を磨き続け、患者さんに安心して通っていただける医院づくりを心がけていきます(^^)